Enotaは、古い建物を取り壊すのではなく、既存の構造を再利用し、拡張するという持続可能なホテル改装のアプローチを提案した。その結果、大規模なホテルのボリュームと地元の風景との間に絆を生み出す、地域の象徴である白い柵のモチーフが建物の外装に取り入れられた。
「Maestoso」の最大の特徴は、一方で追加されたバルコニーの支持構造として機能し、他方で建物の外観を周囲の風景と調和させるファサード構造である。これは、新しいキャラクターと新しい施設が必要とされる古いホテル建物の改装に対する新たで持続可能な方法を提案するプロジェクトの一部である。
このプロジェクトの実現には、構造だけでなく、空間の内部組織に対する完全に三次元的なアプローチが必要だった。ファサードはパラメトリックにモデル化され、木製のビームをCNCミーリングで製作した。内部では、壁をブラッシングして清掃し、荒いコンクリート構造を露出させた。木材と金属製の家具が追加され、内部空間にさらなる温かみを与えた。
このプロジェクトは、2018年に開始され、2021年7月にスロベニアのリピカで建設された。その規模は、敷地面積が9,970㎡、建築面積が7,785㎡、建物の足元が3,440㎡である。
「Maestoso」は、そのユニークな設計と持続可能なアプローチにより、2022年のA'建築、建物、構造デザイン賞でアイアン賞を受賞した。この賞は、プロフェッショナルで産業的な要件を満たし、業界のベストプラクティスと適切な技術特性を統合する、実用的で革新的な創造に授与される。
プロジェクトデザイナー: Enota
画像クレジット: Image #1: Photographer Miran Kambič
Image #2: Photographer Miran Kambič
Image #3: Photographer Miran Kambič
Image #4: Photographer Miran Kambič
Image #5: Photographer Miran Kambič
PDF images: Photographer Miran Kambič
PDF plans: ENOTA
プロジェクトチームのメンバー: Dean Lah
Milan Tomac
Polona Ruparčič
Nuša Završnik Šilec
Jurij Ličen
Carlos Cuenca Solana
Eva Tomac
Urška Malič
Jakob Kajzer
Sara Mežik
Peter Sovinc
Eva Javornik
Peter Karba
Sara Ambruš
Goran Djokić
プロジェクト名: Maestoso
プロジェクトのクライアント: ENOTA